2018年07月23日

いつもの名島橋

昼下がり、少し雨が降ったようだ

もしかしたら、奇跡かもしれない

私は今、奇跡の中にいるのかもしれない

年齢を重ねると、涙脆くなる、というが、それってすごく、素敵なことだなあ、と思う

たまにうっとおしいけど

私は一回目の路上試験を、うんこもらした人、みたいな気分で乗った

極度の緊張のあと、無の境地に至ったのだ

そんな大袈裟な、と今は思うけど、自分の運転で事故を起こして、誰かが死ぬかもしれないと考えると、ゾッとした

頭ではわかってたけど、お腹の底で初めて意識していた

割りとスムーズに試験場に戻り、滞りなく落ちた

試験官の方が、よく頑張ったね、と声をかけてくれた瞬間、涙腺がきれた

号泣(二回目)

その方は笑いながら、怖かったでしょ?ごめんね、と言った

もちろん緊張が溶けたから、というのもあるが、その時の私は、めちゃくちゃ感動していたのだ

この人の仕事は、命を守ることで、今の私達はもちろん、これから先何十年も車を運転すると考えれば、その何十年間の私達の命も守る仕事なんだ

その責任をしっかり感じて、あの試験官は厳しいから嫌だ、と言われても、その厳しさを貫いている

自分と同年代くらいだと思うんだけど、色々悩みもあるはずで、嫌われて嬉しい訳もなく
だけど日々、プライドを持って仕事している
その姿勢に惚れ惚れして、感動していた

…ということを伝えられる訳もなく、おうッおうッと嗚咽かましてたら、マジなトーンで、大丈夫?と言われた