2018年07月21日

影まで、あまりの暑さに、シュワシュワッと消えてしまいそうだ

もう夜七時半くらいなのに、真っ昼間みたい

時が止まったかのように、暑さがフリーズしている

大体、内輪差ってなに
後ろのタイヤは、誰が動かしてんだ

等と、妹にさんざん文句言ってる間に、夏も佳境に入っていった

はげるほど暑かった

そのうち、自分から、わからないことをその辺の人にガンガンきくようになった

あまり上達はしなかったものの、女神や、他の教官がたや生徒さんや、色んな方と交流するようになり、おそらく視野が広がっていったんだろうと思う

会う人会う人、みんな優しくて、感動が込み上げて

その日の教習が終わると、近くの本屋に行って、自己啓発本を一時間くらい立ち読みしてはポロポロ泣く、という、へんなゾーンに入った

しかもほぼほぼ毎日

ああああ、なんて自分は幸せなんだ
沢山の人が助けてくれる
ありがとう

なんつって本気で思いながら、飽きずに感動した

という訳で、今思えば、なんだかおかしな毎日だった

自分が育った町で、社会的責任から解放され、母の作ったご飯を食べ、毎朝父に起こされ
私は、当初の予想に反して、自分と向き合わざるを得なかった

変わった、というか、思い出したのかもしれない
子供の頃の自分を

仮免は、ダークサイドに落ちつつ何とかクリア

その後、燃費のいい教習車で、一般人に混じって一般道を走り、ぱーぱーしながら、高速まで走った

人様の命を預かっている、というあまりの恐怖に、テンションが振り切れ

感謝のゾーン(?)で乗り切った

ここまで、けっこう泣いてるものの、号泣には至っていない

最後の難関、路上試験の一回目
私は前の人の試験で、後部座席に座っていた

特に厳しいと噂の女性の試験官で、車内は緊迫

緊張してたせいか、試験を受けてた子は路駐していた車にぶつかりそうになり、試験官が慌てて急ブレーキ

なにやってんだ!ぶつかるでしょう!

当たり前だけど、試験官は、きれっきれで

車内には、青白い炎のような怒りのオーラが充満
即刻試験場に戻り、ほどなく私の試験が始まるのであった

嘘でしょう…
(まだ泣いてない)