思わずチャリをとめた
名島橋からみる夕日が、キンキラキンで、目がちかちかする
あの、雲のラインを夕日がなぞってるとこ
たまらなくいい
神の稜線だ
ちょうど1年前
車の免許をとった
社会人になって、こんなに長期の休暇をとったのは初めてで、こんなに長く実家に帰ったのも初めてだった
この年齢でとるのは珍しいらしく、色んな人に理由をきかれた
今となっては、なんで取ろうと思ったのか、よくわからない
私は四人兄弟で、他の三人が行った個人の教習所と同じとこに行くつもりで、全く別の教習所に通うことになる
それもなぜかわからない
とんでもない目にあった
三回号泣した(周りが引くぐらい)
簡単にいうと、多分むいてなかったのだ
最初、先生の言ってることが、全くわからなかった
しかも、何となくこう?と思って次乗ると、違う先生から違うことを言われ、混乱した
先生方は、ちんぷんな私を思って、色々なやり方を教えてくれてたんだと思うけど、私は自分が何をやってるのかさっぱりわからないまま
左に曲がったり、異常に確認したり、縁石にのりあげまくったり、半笑いで、猿回しのおさるさんみたいな感じだった
おさるさんのほうが、まだえらい
だって!
ここのこれがここにきたらこうまがって、とか言われても!
なにそれ!
1日二時間以上のっても上達しないと言われ、悠長に仕事も休めないのに、1日のほとんどをもんもんと過ごしていた
もう辞める、辞めたい、帰る、行きたくない(まだ泣きはしてない)
みんなこんな苦労して、免許とってんのか、と思うと、運転してる全員をスゲーなーと思った
そんなこんなで、やれてる感0%、真っ白になりかけた時、女性の教官が颯爽と現れる
ふわっふわっしてる私を見兼ねて、「ほんとは逆指名出来ないんだけどね」と言いながら、続けて教えてくれた
共感して、自信をつけてくれた
そこで私はやっと、自分が何をしてるのか理解した
女神降臨
号泣(一回目)
女神、笑いつつドン引き