2018年05月04日

初めて、写真を買った

櫻木雅美さん、という写真家の作品だ

一昨日、宗像市赤間の「わび」というギャラリーでやってる写真展に行った

なかなか友人と日程が合わず、ぎりぎり最終日だった

沢山素敵な作品があった
どれも、好きだと思った

ただ、この写真だけ、風が吹いてきたのだ

写真から、ざーっと音をたてて、風が渡ってきた

この写真を所有したい、自分のものにしたい、と思った訳ではない

もう少し、みていたい、と思った

花見だな

桜の枝は、交差に交差を重ねて、花が無数に咲いている
どの花にも、きっと日が当たり、そのように木は、複雑な形状を造り上げる

ああ、そうか

この一枚の中に、この古木の蓄えてきた年数が、閉じ込められている

散っては咲き、散っては咲き、毎年同じように、けして同じではない花を咲かせ

枝葉を伸ばし

この木がみてきた永遠に近い時間が、シャッターを切る一瞬に写しだされた

いや、一瞬だからこそ、その瞬間に色濃く焼き付いたのか

きれい

心と体がなくなったら、私は魂になるんだって

じゃあ、私の本質はなんだろう

この桜だ

よくわからんけど、そんな気がした