2022年01月30日
昔から船が苦手だった
両親とも実家が五島で、小さい頃、帰省するときはいつもフェリー
わたしは、酔うのを出来る限り回避するため
暑い日も寒い日も、甲板で潮風をまともに受けながら、空を見上げていた(波をみたら酔うから)
片手には、ナビスコのポテトチップス
これがないとダメだった
カルビーじゃなくて、ナビスコがいい
無いと酔う、と思ってたから、無いときは酔っていた笑
思い込みとは、本当におもしろい
ずっと避けてた船
今は、普通のやつなら普通に大丈夫
わたしが母のお腹にいたとき、長女だったので、ものすごく気をつけていたそうだ
母は、乗り物には一切乗らなかったというからすごい
だからあなたは、乗り物に酔うんやねー
母の言葉が、そのまま自分のキャラになった
バスは、一番前じゃないと酔う
船は、ナビスコがないと酔う
車は、下向いてたら酔う、、これは、今でもそうか
思い込んでることに気づかなければ、私たちは、ずっと眠り続けてる童話のお姫様みたいなものだ
自分で、起きようと決めちゃった方が早い
「船酔いするわたし」は、目覚めてみれば、30分の船旅なら全然いけるわたしだった
片手には、フレッシュネスバーガーのポテトを握っていたが笑
島へいくなら、船がいい
船に乗ってみて、そう思った
だんだんと近づいてくる島
海からあがっていく、という行為は、儀式的な感触があるかもしれない
何かを覚えている
何かってなんだろうな
何かがあるのに、なんなのかわからない
わからないというより、言葉に出来ないんだな
言葉に出来たとしても、その時「何か」は、最初の何かと違う何かになっている
言葉とはそういうものだ
だから、言葉で伝えようとしながら、言葉意外のものが伝わるときを、いつも夢みる
なぜ人間には、言葉があるんだろう
人間は、言葉を選んだ
以前、書の歴史展を見に行ったとき
字の歴史的変遷の中で、ひらがなが生まれた瞬間をみた気がして、なんてきれいなんだろうと思った
ひらがなが、とても美しかった
言葉は、宝物だ
もし、言葉を、コミュニケーションをとるツールとして考えなければ
贈り物として、人に贈ったり
足りない人にあげたり
歌みたいに共有したり
いい言葉はみんなで愛でたり
できるのだ
すでにやってる方も、沢山いるか
だから、言葉には力があるんだなあ
去年、座禅会のお友達だったおばあちゃんが亡くなった
お線香をあげにいきたいなと思いつつ、コロナンのこともあり、タイミングを図りかねていた
先日、思いもよらぬ形で、娘さんにお会いして、お話することができた
その日のちょうど一年前
おばあちゃんは倒れて、それから、一度も目を覚ますことなく亡くなったことを知った
亡くなってからも、コミュニケーションはとれるんだなと妙に嬉しかった
言葉を交わさなくても
気持ちは伝わる
だから、言葉は、プレゼントにしよう
きれいな言葉を、あなたに贈ろうと思う