2019年02月09日
雨が、降ったり止んだりしている
その厚い雲の隙間を縫って、爪で引っかいたような三日月が、空に浮かんでいる
お肉食べたい、チョコレート食べたい、卵かけご飯食べたい、ネギいっぱいかけたい
うどん食べたい、そばでもいい、天ぷらのせたい、エビ、舞茸、カリカリゴボ天、一味、柚子ごしょう、しょうがにみょうが
もち、もち米、赤飯、おこわ、いももち、おにぎり、おにぎらず、のりたま、カレー、カレーにのりたま
チーズ、溶けるチーズ、モッツァレラチーズ、トマト、バジルソース
永遠に続くわあ
と、食べたいものを、ラップのようにぶつぶつ言いながら帰った
余計にお腹が空いた
昨日、何となしテレビをつけたら、中居くんの金スマが始まった
滅多にみないし、チャンネルかえようかなあと思ってたら、市原悦子さんの朗読のエピソードが特集されていて、思わずみいってしまった
市原さんは、戦争を題材にした絵本の朗読を、ライフワークにされていたらしい
全然知らなかった
番組の中盤、「ちいちゃんのかげおくり」という絵本の朗読が、全編ノーカットで放送された
市原悦子さんの朗読を、ちゃんと聞いたのは、初めてかもしれない
それは、悲しい物語だった
でも、ちいちゃんのキラキラした命の輝きや、家族の何気ない日常の温かさや、空の青さや、そういったものが強く印象に残る読み方だと思った
必要以上のセンチメンタルや、戦争の恐ろしさはない
そういう場面はあるけれど、そういう場面として、過剰な感情をあまり感じさせない
何といったらいいか
戦争体験者である「市原悦子」が読めば、もっと、体験者として伝えたいことや訴えたいことが溢れて、それに圧倒されるはずだと思うんだけど、あの、市原悦子を、あまり感じなかった
いや、市原悦子はやっぱり市原悦子!!すごい!なんだけど、それよりも、物語の美しさが胸をつくというか
当たり前といえば当たり前のことか
私は、トン、と胸をつかれて、涙が止まらなくなった
その一滴が、体の中に、何重にも波紋を広げていった
そして、ぱら、ぱらぱら、ぱらぱらぱら、と、私の中で雨が降りだして、内側から濡れてるみたいだった
読みたい
読まなければいけない
伝えたい
伝えなければいけない
と、強く感じた
お客さんが一人もいなかったとしても、うまく伝えられなかったとしても
やりたい
やらなければならない、と思った
おこがましい話しかもしれないが笑
また、欠片を貰った気がしたのだ