2018年12月04日

至るところが、もみじ柄だった
通りがかりの地元の神社に、吸い込まれるように立ち寄った
見上げてももみじ
そう広くない参道ももみじ
階段は、様々な色のもみじが織り込まれた、絨毯が敷かれたよう
手すりは、もみじのようかんみたい
水溜まりには、沈んだもみじの上に、新しいもみじが浮かんで、くるくると雨に踊らされている
さあっと風が吹けば、容易くもみじはハラハラ降りそそいで
鳥居の上に
拝殿の屋根に
見渡す落ち葉の景色に、仲間入りをする
私は靴の裏に、沢山のもみじをつけて、もみじともみじの間にいた
しとしとと雨は降っていたけど、傘をさすのがもったいない
そこに在るもののように、ここに在りたかった
雨の音が、直接心を打つようだ
パラパラと、内側から聞こえてくる
雨は少し激しくなり
私は慌てて階段を降りた