2018年05月22日

ゴージャスなあじさい

今日のあじさいは、「紫陽花」でも「アジサイ」でもなく、「あじさい」だ

日本語ってきれいだな

ひらがなも、カタカナも、漢字も、それぞれがそれぞれの空気を宿す

言葉に出来ないニュアンスを、沢山含んでいる

言葉に出来ないことを言葉に出来る言葉って、最強だ

若松英輔さん、という方が好きだ

批評やエッセイや、詩や、翻訳や、色んな文章を書かれる

今、NHKの「100分で名著」という番組で、神谷恵美子さんの「生きがいについて」という本の解説をされている

今日は、「悲しみ」についてのお話が胸に響いた

悲しみを知るということは、そのぶんの愛情を自分の中で育てることができたということ

それは、幸せを知ったということ

悲しくて、嘆くこともできない、声にならないうめきのむこうに、生きる意味がたちあがる、ということ

そして、同じ悲しみをもつ人と共鳴出来る弦が、心で鳴く

孤独のさきに、自分を支える沢山の声に気づく

生きていれば、大なり小なり悲しいことはある

前向きに、気にせず、明るく、それも大事なことだろうけど、その奥に、悲しい気持ちがあっていい

大切に、大切に

むしろそれが、生きがいや、他人を思いやる心や、今生きている実感や、幸せを、自覚させる

あなたに会えて、良かった

あなたに会えて良かった、と思える自分で良かった

そう思える

なんか、そんなお話だった

わかった気がする、と思って、こうやって言葉にしていくと、なんか少し違う気もする

わかったことが、自分から逃げていくような

やっぱり、日本語が最強でも、言葉に出来ないこともあるんだな(笑)

言葉に出来ないけど、わかっている

そんな風な