2018年05月02日

雨の日は、すべてが絵になる

ペンキのかすれ

街路樹の落ち葉はてりてりで、茶色と黄色に緑が少々

道端の草は、雨の重みでたゆんで
プルンとした水の玉を、沢山したたらせている

あ、風が
風の方向に、水玉がさらさらと落ちていく

工事現場の重機や、団地のフェンスも、雫をつけきらきら

ガードレールさえつやめき、水溜まりにその姿をうつす

水溜まりには、雨がパラパラと波紋をつけて、ガードレールは揺らいで

消えては広がり、消えては広がり

大きな川にでた

川の水面の波紋は、ひっきりなしに
およそ同じくらいの丸みを、無数に踊らせる

巨大な魚影のような線が、みえる

あれは何の線だ

ネッシーみたいな未確認生物が、のっそりと川の底を、上流へ上っていく想像をする

そうこうするうちに、雨があがった

少し残念な気分で空をみやると、右側の遠くの雲間から、薄く光がさして

綺麗だな

左側は、濃いグレーの重たそうな雲

私は、雨と曇りの間で、濡れた傘を閉じ、立っている