2018年02月23日


一年に一度、スーツを着る日

通勤電車にのり、オフィス街を歩く

まるで、いつもの出勤ですよ、という風に、周りの人を真似して、早歩きしてみた

横断歩道を食い気味に渡り、年度始めの会議なるものに参加した

あー
今年の社会人ノルマは、これで達成だ

きちんと働いてるであろう人が、沢山いた

人波の中で、別の人生がふと浮かんだ

きっと、そこそこやりがいを感じながら働いているであろう私が、私の横を追い越していく

その時その時を選んで、ここにいる私は誰だろう

真実について考える

何かを選ぶ時、出来れば間違いたく無い

後悔もしたくないけど、恥もかきたくない

本当のことを、なるべくなら事前に知っておきたい

こっちで間違ってなかったよ、という確証が欲しい

少し心細くなる

その確証は、いつ、誰がくれるの?

真実は、結果だ

結果がわからないうちは、自分が選んだことがベストだったかわからない

ということは、真実って、たいして意味がないのかもしれない

本当のことは、いつもぼやっとしていて、形をかえたり、消えたり現れたり、マジックみたいだな

種明かしされたら、大抵肩透かしをくらう

大事なのは、タネよりも、マジックをいかに本当のことのようにみせれるか、の技術だったりする

私は、胸に手をあてて、考えてみた

とりあえず、あんこバタートーストが食べたい