2019年01月14日
地下鉄のエレベーターを降りた
ここは別の国?
朝なのか夕方なのか、時間軸も判然としない
エレベーターはどこでもドアだった
チーン、と音がして一歩踏み出したら、新しい旅の始まりだ!
とんでもない大木、のようなビルの森の間
すいすい歩くのは楽しい
これから仕事だけどさ
その日の夜の半月は、いちじくのようだった
白っぽい実に、少し赤い皮がついていて、トロトロしている
いちじく、そんなに食べないけど、やたらと美味しそうだ
こうやって考えてみると、現実は絵本のようだな
いつでも物語はそこにあって
私達を待っているみたい
不思議の国のアリスも、ネバーエンディングストーリーも、トトロも
本当の話しじゃないか、と思う自分がいる
そういえば中学生の頃、まだ2、3歳くらいだった下の妹が、田んぼの横を通ると、あそこに田んぼの神様がいる、とよく言っていた
そうだ、そうだ
あれは何が見えてたのか
今は姉より数倍生活能力のある妹
そのことを全く覚えていない
妹のおもりと買い物を同時にこなすために、私はよく、チャリの前かごに妹を入れて、後ろの荷台に買った物をくくりつけて、うちからスーパーの間を疾走していた
今そんなことしてたら、多分怒られるだろうけど
ある日、いつもより買うものが多くて、私はチャリに、スイカ、醤油のビン、米、その他豆腐等の食材、プラス妹をのせていた
一体どうやってのせてたのか覚えてないけど、記憶にあるのは、信号まちでとまった瞬間、妹を落としたこと
ゴンっと音がして、妹は一瞬気を失った
血の気が失せるというのはまさにこれ、という感じだった私は、とにかく妹の状態を確認
その後スーパーに戻って経緯を説明し、しっかりちゃっかり、割れたスイカと崩れた豆腐を新しいものにかえて貰って帰った
お陰さまで妹は、普通に元気だ
でも、それが原因で、田んぼの神様がとか言い出したんじゃなかろうか
と、当時の私、内心ちょっとドキドキしていたのは否めない
しかし、まあ
なんちゅう話だ