2021年05月17日
水たまりって不思議だ
世界を反転させる
ドボンと飛び込むと、空へと沈んでいく
最近はあまりしないけど(たまにしてるけど)、よく道ばたの水たまりをのぞきこんでいた
前もどっかで書いたけど、ドラえもんが体に染み付いてる世代(?)だから
水たまりの向こう側へ、ぬるんと入っていける気がする
そして空を飛ぶように、水たまりをつたって、どこまでも行ける気がする
久しぶりに海に行った
たぷん、たぷんと、波が話しかけてくるようだ
笑い声が聞こえる
波が笑ってんだな
砂を、もふっと踏む
湿り気がいい感じだ
重力が変わる感触がして、どっかの惑星を歩いてるみたいだ
眩しくて
よくみる草が、綿毛をつけてキラキラしているからだ
そのうち、雨がさらさらと降ってきた
なんてキレイなんだ
あたり一面が、たくさんの光の粒子で満たされて
一体ここは、いつの景色で、ここにいる自分は、一体、いつの自分なんだろうと思う
「美」という字の由来は、「大きな羊」という説があるらしい
どこかの羊を飼う人たちにとって、生きていくために、羊は大きな存在だった
命に直結していた
というか、命なのか
おもしろいな
生きる、ということを、私たちは、美しいと呼ぶ
たとえば私が火星に住んでいたら
何を美しいと感じるのだろうか
湿りの印象は、青かった
揺らぎは、光だった
これを、人は神さまというのだな
落ち葉が、あたり一面をおおいつくしていて
生まれてから終わるまでの循環を、すべてはらんでいた
そのはらみの中にいて
時間も空間も軸をなくし
「わたし」という存在は軸でないことを、きいた
それから
水の青さ、風の青さ、光の青さをきいた