2021年01月26日
不思議なのは
何の気ないことが、予想外に人の心に響いたりする、ということ
上の写真は、少し地味かなと思いながらSNSにアップしたけど、何だかいつもより反応をいただけて、嬉しかった
みずたまりをのぞきこむと、風の音が聞こえてくるように感じた
その向こうの音は、ものすごく柔らかい
でも、まるで、その風が水たまりを揺らしてるみたいだった
私の撮る写真は、大体生活圏内が多い
特に今は、むっちゃ近所で、しかも同じような場所に限られている
がしかし
これも不思議なこと
毎日毎日、あきらかに違う
目にとまるもの、におい、温度、太陽の位置、植物の佇まい、 風の強弱、鳥のコミュニケーション
ああ、こんなに違うのかと思う
そのときに、ふと気になって撮るものは
私を呼んでくれてたのかもしれないな、と、今書きながら思った
幼稚園のころ、犬にかまれたことを、急に思い出した
私は動物が大好きで
母親には危ないから止めなさいといわれながら、こっそり近所の人んちの犬を、よく触りにいっていた
ある日、その子に噛まれた
その子は、私と同じくらいのでっかい犬で
多分、じゃれたんだと思う
私は、母親に怒られる!という恐怖で、隣にいた友達に、絶対内緒、私は大丈夫だから、とくぎをさして帰った
うちに帰ったあと、母親の目を盗んで、大きな鏡台の前で、そっと噛まれた場所をみてみた
鎖骨のあたりに、薬のカプセルみたいな、細長い大きな穴が、ぽっかりあいていた
途端に涙が溢れて
神様ごめんなさいと思いながら、私は声をおしころし、その上からカットバン(絆創膏)をはって
カットバンはすごいから治るはず、と自分にいいきかせた
母親には、割りとすぐばれた
友達が、ばらしてくれたのだ笑
血相かえた母親は、慌てまくって私を病気へ連れていき、私は7針縫って
いくら思い出しても、痛い、と思った記憶が全くないんだけど、しこたま怒られたのはしっかり覚えている
改めて考えてみると、私は周りの目ばかり気にして
自分が悪いから、バチが当たった、というような思いでいっぱいで
強烈な罪悪感は、仲良しの犬に噛まれたショックと、傷の痛みをやすやすと越えて、私に恐怖をもたらした
痛かっただろうに
痛いよ、と言えなかったのだ
自分を一番に大切にすることが、今の私にできてるだろうか
首の少し下の傷を、久しぶりに触りながら
5歳の私に、もう大丈夫だからと声をかけてみる
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