2020年08月21日

ミヒャエル・エンデの「モモ」を読んでいる
ゆっくり、ゆっくり読んでいるから、ちっとも先に進まない
小学生の頃、読書感想文を書いた記憶があるが、内容はびっくりするくらいうろ覚えだ
本は、出会い直しができるからすごくいい
色んな場所で読んでいると、不思議な感覚になる
たとえば、失業保険の認定を待つ間のハローワーク
たとえば、久しぶりに乗った地下鉄
本から目をはなし、周りの人の中に灰色の男が混じってるんだろうか、と考える
私にとって時間ってなんだろう
自分を縛るものだろうか
単なる基準だろうか
老いる、という死に対する恐れだろうか
生きる、という今を自覚させるものだろうか
有限を教えるものだろうか
無限を教えるものだろうか
人との出会いだろうか
積み重なる思い出だろうか
モモは、時間がキレイなキレイな花であると知る
生まれては消え、消えては生まれる
時間がこんなにはかなく美しいものだとしたら
こんなに美しいものが、私たちの中で、生まれては消え、消えては生まれているのだとしたら
世界が反転する
この瞬間に、誰もが美しいものをその手にそっと抱えて
その瞬間に、泣いてても笑ってても
全ては、生まれては消え、消えては生まれ
これは、永遠だ

近所の図書館の書庫にいた、ちょっと重たい「モモ」を、カバンの中に入れて
私は、時間とともに
まとわりつく暑さを泳ぐ
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