2020年07月23日
雨が降っている
先週梅雨明けするかなと思っていたけど、少し先にのびたようだ
雨が、後ろ髪をひかれるように降っている
いや、どちらかといえば、止みどきがわからないように感じる
全国で、色んなお祭りが中止になっている
福岡でも今年は、どんたく、山笠、そしてこないだ、放生会の中止が決まったらしい
何となくスッキリしないのはそのせいじゃないかと、個人的に思っている
別に、ものすごい積極的に、お祭りに参加して盛り上がってる訳ではないけど
お祭りは季節を告げるし、そういう意味では、エネルギーの変わり目を導くというか、呼び水でもあるし
何らかの何らかが働く気がするのだ
なんかわからんけど
雨は好きだ
でも、私たちがコロナンで考えあぐねているように、雨も考えあぐねているように思えて
雨も悩んだりするんかなーと、水溜まりの波紋をみている
今日、友人のお宅に遊びに行った
玄関の脇に、1mくらいの長さの鉢植えが置いてあって、ゼラニウムかな?真っ赤なお花が咲いていた
あー目が覚めるー、とか思いながらひょいと中をのぞくと、鉢植えと鉢植えの間に中くらいの猫が横たわっていて、更によく見ると、子猫が数匹
ずいぶん若いお母さんだし、子猫も目が見えてるのかどうなのか、生まれたばかりのようだった
お母さんは私を見て、しゃーっと牙をむいた
だいぶ怒っている
先日ナウシカを映画館でみたばかりの私は、ああ、怖いんだな、と思った
怒るのは、怖いから
ふと、過去の自分を思いだした
この人殺したい、と思い詰めるほど怒りが溢れたことが一度だけある
あの時私は、ものすごい怖かったんだなあ
今考えると、その溢れた怒りは、その人にたいしてだけでなく、つもりに積もったものだったとわかる
自分に我慢させて、気にならないふり、何でもないふりをして、限界までたまった感情が大爆発した
直接その人を傷つけるようなことはしてないけど、押さえきれない感情に、私は自分が怖かった
言い換えれば、その人のお陰で、私は自分の気づいていなかった怒りというエネルギーを、ぶちまけることが出来たんだな、と思う
本当に嫌だったけど笑、20年以上働いた職場を辞める直前に、そこで溜め込んだ20年以上分のマイナスの気持ちを手放すことが出来たのだ
それからちょうど一年後、その人に会う機会があった
ビックリするくらい普通に話せる自分がいたことに、感謝が静かに沸き上がった
その人に、心からありがとうと思った
その後割りとすぐ、私は転職先が事業撤退することを知らされ、失業することになる
その時も、不安や悲しさや憤りや、納得出来ない思いにどうしようもなく途方に暮れたけど
自分が今、過去現在含めまわりの全ての人、出来事のお陰で生かされている、という場所へ、立ち戻ることができた
よく出来た話だ
誰が脚本を書いているのやら
ペット禁止の団地なので、子猫は、もう少し大きくなってから、引き取り手を探してくれる団体に預けることになるらしい
それまで鉢植えの中で、お母さんが威嚇しながら子育てする
お友達は、困った困ったと言っていた
帰りにもう一回のぞくと、お母さんはおらず
重なりあう子猫の一番上の子が、私に向かって、しゃーっと吠えた
命って。。。
なんてすごいんだろうね
☆インスタ「まちの景色」やってます☆
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