2020年07月11日
うちの近くの工場は、毎朝ラジオ体操をしているようで
時間が合うと、たまに聞こえてくるんだけど
どうしても、「腕を前からあげて、しのびの運動~」と聞こえて笑ってしまう
一体どんな運動をやってるのやら笑
実家に帰ろうかとしてる矢先にひどい雨が続き、タイミングを逃している
今回の豪雨では、地元の川が一部氾濫し、被害も出ているようで、珍しく全国ニュースになったもんだから、色んな方に心配していただいた
地元の友人が自分もバタバタだろうに、実家の父母を気遣って連絡くれたりして
本当に、優しい人たちに囲まれてるな、と改めて思う
雨の隙間を縫って帰省しようとしたら、地元にいる妹から、避難するとき車に乗れんから帰ってこんで、と怒られた笑
お姉ちゃんには、安全なとこにおって欲しい
そう言われたとき、妹は、実家の父母や甥っ子たちだけでなく、離れている私ら姉弟妹の安全までも背負っているのかと、切なくなってしまった
そういえば彼女は、もともと責任感が強く、家族のためなら何でもできる、と言っていたことを思い出した
避難所でワクワクがとまらず、しゅうぺいですっ、を繰り出す甥っ子の写真が送られてきてたもんだから、妹の意識の高さをすっかり忘れていた
怖くて怖くてたまらなかったんだな
ようやく気付いて
ごめん、と思った
「私が守らなければ」
その気持ちが強ければ強いほど、怖くてたまらないはずだ
何でもないふりして、握りしめるその震える手
コロナんのこともそうだけど
彼女には、世界はどう見えてるんだろうか
ついでに、のほほんとしてる姉ちゃんも、どう見えてんのかな
会いたいなあ、と思う
父母や妹や甥っ子や、友達や、好きな人にも会いたい
会いたいと思うとき、会いたいと思う人がいることに、無性に感謝の気持ちが湧いてくる
胸がギューっと鳴って
会えない寂しさもあるけど、それより、会いたい人がいる幸せを感じて、何ともいえない気持ちでいっぱいになる
私たちは、幸せの海を泳ぐ魚なんだって
だから、つい忘れてしまうほどに幸せは近い
妹と話していて、そんなことを感じた
仕事の帰り道、駅から少し遠回りした
止まない雨で人けの無い公園
目深に差していた傘をちょっとあげると、トンボが、すごく沢山飛んでいて驚いた
遊んでるんかな
不規則にひらりと舞うトンボの群れは、本当に楽しそうで
小さい頃、大雨に飛び出して、びしょ濡れになって遊んだ自分を、ふと思い出した
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