2020年04月09日
塀にさくらが咲いている
影は美しい
ゆらめくから
透けていく輪郭も
自分が、色も形も曖昧なんだということを思い出させる
思考が途切れたとき、私自身と思ってるものが途切れて
空白が生まれる
まあ、ぼーっとしてるんだけど(^^;
その、ぼーっとしてる自分こそが自分なんじゃないかと思うことがある
そのとき私の体は、単なる入れ物となり
影が「私」なのだ
影から入れ物にふと戻ったとき、顔がかゆいとか、おなかすいたとか、お金おろしてこなきゃ、とか
色んなあれこれが脳裏をよぎり、私は「私」と思っている通常運転に戻る
影は好きだ
「私」だから
「私」をくっつけて、入れ物がAIのように私を動かしている
コロナンって、なんで肺炎なんだろうと考える
知り合いが、肺が居心地いいから肺に入り込む、と言っていた
肺炎は苦しい
呼吸ができにくくなるイメージだ
最近よく、こういうときは呼吸が大事、という言葉をきく
ゆっくり息を吐いて、吸って
そうすると体が緩んで、リラックスするんだって
私たちは、知らず知らず息苦しい日々を送っていた
上手に息できなくなっていた
地球も、息苦しいんだろうか
上手に息ができないんだろうか
そう考えると、泣きそうになる
息できないと、死んでしまうのに
呼吸することで、私たちは生きているから
ゆっくりと息を吐いて、吸って
息をしよう
二階の窓からみえる大きな川が、静かに波打っている
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