2020年03月22日

今、楠の木の葉っぱが風にハラハラ落ちるのをみている

そういえば、楠の木の北限は九州だと聞いた
木が、穏やかに呼吸する音が聞こえてくるようだ
それに合わせて風が吹き、風に合わせて葉が落ちる
私も木に、呼吸を合わせてみる
先日、お世話になっているフォトグラファーのどらさんのワークショップに参加した
カメラの使い方初級編と、ランチを挟んで、撮った写真を実際に焼いてみよう、というプログラム
どらさんのお城、「テトラグラフ写真室」
博多中洲川端の冷泉荘という、リノベーションされた古いマンションのスタジオにて
どらさんは私たち参加者に、カメラと仲良くなる方法を、色んな視点からの色んな言葉で教えてくれた
その中で印象的だったのは、写真は光を焼き付けたもの、という話だった
現像って、本当に簡単に言えば、光の濃淡で像を浮かび上がらせるという作業らしいのだ
インクジェットでプリントする場合はちょっと違うけど
写真という技術がどういった経緯で誕生したのか、一概にはいえないとしても
私たちは「写真を撮る」ことで、光を残すということをやっている
光を残したくてカメラという道具が生まれた
としたら、カメラを考えて、カメラの機能を発展させてきた人たちの想いがこの道具にのっかって
更に、特別な力を持ったツールに見えてくる
そして、なぜ自分が写真を撮りたいと思うのか
そこに考えが巡っていく
私にとって「写真を撮る」という行為は、コミュニケーションだ
写真を撮ることで、私以外のものと接したいと思っている
美しいと思う瞬間
面白いと思う瞬間
心がしびれる瞬間
そんな一瞬と、ただ受けとるだけでなく通わせたい
今まで私は、それを望んで、歌を歌ったり、朗読したり、言葉を書いたりしてきた
今は写真、ということか
今の私は、光を通して世界と仲良くなりたいと思っているんだ
光の濃淡は、闇の濃淡でもある
バランス
世界のバランスが知りたい
そうも思う
どらさんは、木って光と水でできてんだよね、と言った
ああ、そうか
植物は、光合成と水で栄養をとる
目の前の楠の木も、光と水でできてるんだなあ
この木は、光のかたち、水のかたちなんだ
私の思考は、どらさんの言葉と共に日だまりの中へ溶けていく
光は風にはじけて
世界にふりそそいだ
☆どらさんのワークショップはこちら☆
https://www.instagram.com/p/B9_ToLipwKA/?igshid=8jndc4vm7h8a
☆インスタ「日々ひとこと写真」はじめました☆
https://www.instagram.com/p/B973mxGl7zX/?igshid=12jk7m1d59fh2