虹を見た
小雨の降る朝
吸い込んだ空気は、アプリで修正をかけたようなブルーグレーだった
あの隙間の空の水色
雲は銀色のグラデーション
重なりが作り上げた世界
濡れるのを少し気にしながら歩く
わざと水溜まりをはね
波紋を崩し
ふと気配を感じ、顔をあげ右をみた
朝日だ
左をみたら、虹だった
その日の夕方
出張先を出ると、焼きかまぼこを並べたような雲
あー
香ばしい香りまでする
絶賛焼かれてるところか
上から4番目が一番美味しそう
セブンに寄った
店をでると、かまぼこは跡形を残しつつ消えていた
夜はもう、そこまで来ている