2019年11月17日

いっちょ前にカフェが好きだ
別にコーヒーが飲みたくてうずいちゃう、という訳ではないから、味とかはよくわからんのだけど
とりあえず雰囲気だいじよね
気づけばしょっちゅう、カフェに行ってはぼけらーっとしている
先日、宗像の赤間駅近くにあるギャラリーwabiさんに遊びに行った
こちらのオーナーさんは私より少しお姉さんで、 柔らかな空気をかもしつつ、はっきりとした好みと深い愛をお持ちのかわいらしい方だ
行動力がおありなので、行きたいと思ったら行く
日本中の美術館を、フットワーク軽く巡られている
wabiでオーナーさんとお話しするのも目的のひとつなんだけど、私はここで、沢山の面白い作品と出会った
見ている私たちに、想像させてくれる空間の余白
玄関を開けるといつも、作品の中に入っていく気分になる
今は、「ガラス蜃気楼   空想風景のみずたまり」と題して、手代木ちかさんのガラスの造形作品を展示中
真っ白なスペースに、不思議で若干不気味な空想の生物たちの美しい彩りが、光を吸収し煌めいて
かもしてるわー
なかなかのかもしやわー
wabiさんの帰りに、必ず寄るカフェがあって
その日は土曜ということもあり、お客様が多く、相席をした
俳句講座帰りのおじぃちゃんとおばあちゃん、お友達お二人で
講座帰りにコーヒーを飲むのが楽しみだとか
お二人とも元気だし、多才極まりなく
俳句だけじゃなく、おばあちゃんは油絵、水泳、おじぃちゃんは切り絵に趣味がクラシック
映画や映画音楽、プレバトの話しから季語や助詞の難しさ
ベートーベンの交響曲「悲壮」、ドビュッシーにラベル、オードリーヘップバーンや市川雷蔵まで
好きなものことの話しは尽きることなく、二時間弱べらべらしゃべっていた
別に深い話しという訳でもなくて、とにかくあれが好きこれが好き、みたいな感じ
ぐちをたまに挟みつつ笑
それがすごーく軽やかで、楽しそうで
じぃちゃんばあちゃん最高だな、と思った
生きていくのは、いつの間にかしょいこんでいた荷物を少しずつ下ろし、好きを増やしていくことなのかもしれない
そのうち、好きだけになっていく
好奇心はつきない
好きは広がっていく
歳をとるって、いいもんだな!
好きだけになった風景を空想してみる