2019年11月15日
思いたって、お盆の朗読ライブでお世話になった、志賀島の荘厳寺にいくことにした
今回そのライブ用に、ご住職様と奥様のエピソードを脚本にして読んだんだけど、遊びにいきがてらその本をお渡ししようと思っていた
ザ・いい天気
雲ひとつない透き通る空をうつした、若干茶色い海を掻いて、きんいん1号は海面を滑っていく
まずは志賀海神社にご挨拶、と階段を上がると、なんか儀式をやってるではないか
11月15日は、年二回の漁猟祭のうち山誉漁猟祭が執り行われる日だったんだって
山ほめ神事が始まったタイミングにばったり遭遇した
起源は定かではないみたいだけど、神功皇后の御前で古くからの神事として披露されているそうで、相当な歴史をもつことになるようだ
船を漕いだり、鯛のまねをしたり、鹿をうったり
プチ寸劇が盛り込まれ、すごくユニークな神事だった
清められた境内は、色が濃く鮮やかで
木々の隙間からもれだす光も、光らしく、まっすぐに深く届くようだった
神事に参加されていた社人のおじ様方は、その澄んだ空気の中、集まって美味しそうに煙草を吸っていて笑
一仕事終えたおじ様に混じり、ひとしきりおしゃべりして帰った
荘厳寺では、日曜のイベント用に羅漢さんの掛軸やらなんやらが沢山かかっていて、面白かった
お茶をいただき、こちらでもひとしきりおしゃべりして
何気に置いてあったでっかい屏風が、山岡鉄舟のものだと聞き、ほえーっとなった
海を見に行った
波がテトラポットにぶち当たる音が、沢山の銅鑼をきいてるようだった
この波はどこから来るのか
海にはかなわないな、と思った
トンビが羽をひとつも動かさず、高いところを優雅に旋回している
カモメは砂浜の波打ち際で集まって、日向ぼっこかな
釣り人が数人竿をたらしていた
あらかぶが捕れるらしい
志賀海神社には、龍神様がおられて、神事の際には見える人もいるという
ランチを食べたお部屋の片側一面は、黒板になっていて
龍と勾玉が、その黒板いっぱいにチョークで書かれていた
今日は神事がみれて良かった、とお店のかたに話すと、その黒板の龍は、数年前の神事にきた小学生が描いたものであることを教えてくれた
あの子にはみえたんでしょうね、と言っていた
不思議な気分だ
いや、不思議なことなんか何も無いのかもしれない
すべては起こっている
私の枠など、とうに越えて
海中散歩してるみたいな1日だった
そういえば、ご住職様に渡す予定だった脚本を忘れた
また、近いうちに会いにいこう