2019年06月19日

 行って来ました

二時間も居てしまった
場の力と、川村さんの作品の力が相まって、まるで茶室にいるような、静かで、ただよっていて、それでいて集中している感覚で観賞出来た
化学変化とは、かくも美しいものか、と思う
それは、銀箔を焼くというアプローチの中で、そこに存在する全ての素材、膠や硫黄、空気や、目に見えるもの見えないもの、そこに今存在する全部同士と、川村さんとの化学変化なんだな、きっと
それに、見る、という私、そして、時間の経過がつくる化学変化も味わえるんだから、とてつもない奥行きだ
細胞を顕微鏡で覗いてるみたいでもあり、宇宙の遥か彼方の銀河のようでもあり
マクロとミクロが混在して
遠い大地の匂いや、雪景色や、水辺や、ある日の雲や
様々なLANDSCAPEが、そこにはある
電気信号の写真をみたことがあるんだけど、それにも見えるし、現像途中のネガにも見えるし
天目茶碗にも見えたりして
その存在の向こう側には、あらゆる事象の点と線が結ばれていて、それが目の前にあることの驚きと不思議
無限のにじみ
この美しさは、日本人だから感じることが出来る、と川村さんはおっしゃった
自分の感性に感謝
そして、今を生きて、生まれたてのこれらの作品とリアルタイムで出会える奇跡に感謝