2019年06月01日
6月になりました
朝起きると、訳もなくワクワクします
毎日、毎日生まれかわっている気分です
なんでだろう
以前は、時間が巻き戻って同じ日が繰り返され、一ヶ所をぐるぐる回っているような感覚で生きていた
何かが変わったんだ
何が変わったんだろう、と考えてみた
二年前、好きな人ができた
けちょんけちょんの日々だった
常識的に考えると、彼は、私にほぼ興味が無いようにみえた
簡単に会える距離でもなく、私は必然的に、自分と向き合うしかなかった
自分の心を持て余し、その重さに、耐えられないと思った
時期を同じくして、幼なじみがガンで亡くなった
あんなに泣いたのは、生まれて初めてかもしれない、というくらい泣いた
自分のしっぽを、ぐるぐる追いかけ回す犬のような生活から、突如突き飛ばされ、一年間は、崖っぷちで、突き飛ばされ続けた気がする
ある日、自分を好きだと言ってくれた人たちのことを思い出した
私は案外潔癖で、好きでもない人に好きだと言われて、本人に「気持ち悪い」と言ったこともある
自分が好きだ、と思って付き合っていた人に対しても、いわゆる普通の女の子のようなことは、ほぼ出来なかった
相手の気持ちを、知らない間に踏みにじっていたんだと思う
多分、人を好きになる、ということを、わかっていなかったのだ
そのことを、突然理解した
もしかして、私は相手に、こんなに辛い思いをさせていたかもしれない
とても恥ずかしい話だけど、なんということをしてしまったんだと、ようやく、真からごめんなさいと思った
と同時に、それに気づくことが出来て、本当に良かった、と思った
私の中の得体のしれない重たいものが、ひとつ、キラキラ光る日差しの中に、溶けていくようだった
それから、歯医者に通うようになった
バカみたいに買っていた雑誌を、全く買わなくなった
家ではテレビをずっとつけっぱなしにしていたけど、見たいもの以外は、みなくなった
要るか要らないかよくわからないもので、ギッチリ隙間を埋めていた部屋が、断捨離して軽くなった
彼は、何をしたわけでもない
何も言わない
というか、反応もない
なのに、私は、マイナーチェンジを繰り返し、20年勤めた仕事も辞め、今は食事改善に奮闘している
そうだ
考えられない
私は、少しずつ、自分を大切にするようになっていた
だからいつも、彼に、ありがとう!と思っている
生まれてきてくれて、ありがとう
出会ってくれて、ありがとう
今、生きていてくれて、ありがとう
そう思える自分が好きだ
人は人に、計り知れないプレゼントをしている時がある
私は、本当に沢山の方から、沢山のものを貰った
一人一人、その人しかあげられないものがある
その人からしか、貰えないものがある
その事がわかったとき、私は、全部の過去に、感謝することができる
きっかけは、大切なあの人
でもそれは、いい出会いも、はあ?みたいな出会いもまるっとひっくるめて、今まで出会ってくれたすべての人からのプレゼントだった
だから今日も
特別な一日