2018年12月31日
お掃除の合間を縫って、筥崎宮へ
年末のお礼とご挨拶をさせて頂きました
何とも言えない粛粛とした空気
年明け前の何かが始まる感
一年という大きな単位の終わりを告げようとする寂しさも少し含み
お宮は、とても静かだった
あと2、3時間もすれば、人が続々集まり、えらいことになるだろう
神様はこれから大忙しだ
お疲れ様です
今年もありがとうございました
私は今日で、長年勤めた職場を退職した
先日、15年くらい前に一緒に働いていた子とランチした
私は働いていた間、沢山の人が辞めていくのを見送ったんだけど、そのうち、何も出来なかったことを後悔したスタッフが二人いる
彼女は、そのうちの一人だった
それから年月がたって、彼女は復職し、今は別のお店で働いている
私が退職することを伝えると、すごく驚いていた
「お店は違っても、あなたがいるからこの会社でまた働こうと思った」
「あなたを目標にしていた」
「お客さんの記念日をお祝いしようと思う気持ちが、接客にこもっていた」
「他の人と違う」
「本当に感謝している」
みたいなことを、言ってくれた
すごくびっくりして、私は、いやいやーみたいな感じで照れて誤魔化した
そこには、私がほしくてたまらなかった姿があった
私には出来ない
私なんかには無理だ
ごめんなさい
そう思って、まだまだだなあと落ち込むことばっかりだったのに
彼女がみていた私は、私がなりたいと思っていた私だった
欲しいものは、自分の中にあったのだ
それに気づいた時、私の世界は変わった
頑張ってきた私が、目の前にいた
ふと見上げた高い空に、鳥が飛んでいる
前はいいなあ、と思って眺めていたけど、今私は、あの鳥は自分だと感じている
橋を渡る
海から川へ、寄せてくる低い波
この波は自分だと感じている
胸の中で、静かに揺れる
不思議な気分だった
最終日、彼女は、贈り物と手紙を持って職場に来てくれた
手紙には、沢山のありがとうと、最後に旧姓がフルネームで書かれてあった
まるで、あの時の彼女から貰ったような
悲しい気持ちを抱いて、辞めていった
悲しい気持ちを抱いて、辞めさせてしまった
まだ後悔する気持ちが、自分の中にあったんだと思うと、それもまた驚きだけど
その後悔の切れ端が、彼女から貰った手紙で、ポンっと、魔法のように消えた
今年最後の、神様からのプレゼント
ありがとう
私の欲しい私は、既に私の中にあった
あなたの欲しいものも、きっとあなたの中にある
それって、すごく、感動的だ
嬉しいね