2018年08月05日

うーん

見れば見るほど、素晴らしい夕日だ

怖いくらい

これを、神々しいというのか

どこか、呼ばれてるような
なにか、開いたような

海に引っ張られる

引力は、きっと海が一番強い

体から、私が引き剥がされる

一年前に亡くなった幼馴染みのご実家にお邪魔して、手を合わせてきた

おばちゃんと、色んな話をした

友人が亡くなる前のことは、なかなか聞けなくて、結局1年たってしまった

何気なくその時の話しになって、彼女が、抗がん剤を拒んだこと、亡くなる3ヶ月前くらいまで割りと普通にご飯を食べ、仕事をしていたこと、長い髪は最後まで切らなかったこと、がんが大きくて胸が何回も裂けたこと、苦しかったと思うけど、ぐちも一切言わなかったこと、 他にも色々知ることが出来た

彼女は、淡々と毎日を過ごしたそうだ

ああ、彼女らしい、と思った
私は、あの人の、そういうところが好きだったんだ

自分で決めて、受け入れた

本当にすごい、と思う

でも、ほんの少しだけ、寂しい

彼女は鍵っ子だった
おばちゃんは、淋しい思いをさせた、と涙ぐんでいた

彼女は、そんな生き方をしてきて、そうすることしかできなかったのかもしれない

私が知る彼女は、のほほんとして、いつも楽しそうだった

だから、おばちゃんに、いつも幸せそうでしたよ、と伝えた

不思議だ

こうして彼女の実家で彼女の話をしていると、時間の感覚がなくなっていく

すぐそこに、小さい頃があって、亡くなった一年前があって、今もある

記憶が、時間を越えて生きているみたい

彼女は「ひさめ」と呼ばれている

転校してきたとき、「氷雨」という歌がおおはやりしていたからだ

今度あったら、もっと凝ったあだ名を考えようね

ひさめ、と呼ぶたび、少し笑ってしまうから