私には、「今」が与えられている
遠慮せず、うだうだと考える事が出来る
空には360℃、どこを向いても飛行機雲
街路樹はさざなみ、風が近づいてくる
あ、風が私を通りすぎた
なんて幸せだ、と思う
ぱっ ぽっ ぱらっ ぱららっ
雨の降り始める音がして、慌てて傘をさす
何だか愉快な気分になる
この雨粒は、どっから落っこちてきたのか
傘の隙間から上を覗いてたら、すれ違った人がつられて上を見上げた
有る
在る
或る
この一分一秒が、私に与えられた、ある「今」
ずっと歩いていたい気分だ
くねくね、くねくね
あー
靴を脱ぎたい
荷物も捨てたい
…貴重品だけは持っておこうか