2025年11月01日

月がわり写真展と題しまして、毎月トップの写真にテーマを添えてお届けしています(^^)

11月のテーマは、「五線譜はメロディになる」

どうぞ、心の空きスペースに

☆☆

*一線譜

うたを歌っていただろう

歌はどこから始まっただろう

心に音が鳴ったとき

線に乗せて、音符にした

音楽のつもりで

線の上で、音楽は眠った

目が覚めたら、うたは消えた

うたが消えたところから、またうたを始めることにした

*ニ線譜

自分を憐れんだ

悲しさは憐れみだった

人も憐れんだ

憐れみから鳴りだした音は

対旋律を奏でた

対旋律は、主旋律を美しくした

でも、その美しさは憐れみだったから

音楽にならなかった

わたしは自分を憐れみ、人を憐れんで

美しいメロディだとうたおうとしたが

届かなかった

メロディは消えた

*三線譜

もう一度、真ん中の「ラ」から書き始めた

ハ長調で、#も♭もつけず

ラ、ラ、ラでうたうことにしよう

歌詞もつけず、転調も使わず

一番シンプルな譜面で

音符から聞こえるうたをうたおうか

それとも、聞こえるうたを音符にしようか

線に乗せたら、また音楽は眠ってしまうだろうか

でも、わたしが聞こえた気がして

線に乗せて、追いかけた

*四線譜

全てうただった

それだけだ

うたは楽譜をすべり

メロディは消え、また聞こえ

それを繰り返した

*五線譜

涙ではなかった

あれだけ流した涙は、消えてしまった

それでいい

うたに意味などなかった

感動すらなかった

ああ、どうしよう!

うたいたいうたが五線譜をすべる

音符を追いかけて、休符で音を空へ飛ばす

メロディは空にあった

雲も雨も太陽も、五線譜に並べて

五線譜はメロディになる

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