2018年05月15日

毛が、はえていて

しっとりと「生」を包んでいた

小さな小さな花だけど、驚く程堂々と、太陽に向かって立っている

圧倒的だ

「苦海浄土」をやるにあたって、私の心を射ぬく言葉に沢山出会った

その一つが、石牟礼さんと交流の深かった水俣病患者、栄子さんの言葉だ

「会社も、差別した人も、世間も、許すことにした

その人たちのかわりに、自分は病んでいる

それで、全てを許す」

石牟礼さんは、受難を経て、人が仏になる姿をみた、と言われた

今日TVで、神谷恵美子さんの「生きがいについて」という本の解説をしていた

作者がハンセン病患者さんと向き合うことで、生まれた本

その中で神谷さんは、なぜ私ではなくあなたなのか?と、問う

この二つの言葉は、同じだ、と思った

人間は、なんて、、、

私は、今のこの気持ちを、表現することが出来ない

それと同時に、この問いや答えは、きっと、自分の中にもあると思った

神谷さんも栄子さんも、もちろん石牟礼さんも、外からの一切を踏まえて、自分に深く深く入っていったのではないか

どうしようもない、意味のわからない事がふりかかった時、自分を見つめた

自分の中に、何かを探した

そこには、真っ暗でどこまでも続き広がっている、宇宙があった

その、奥の奥の、一番奥、みたこともない場所に小さな小さな星をみつけるように、問いや答えに辿り着いたのではないか

その星は、キラリと光って、人々を射ぬく言葉になり

そしてきっとその星は、私の中にも、あなたの中にもある

答えは自分の中にある

ありがとうございます

人間は、なんて