2018年04月21日

今日も、奇跡のように日が沈む

どこにでも生えている雑草が、あまりにも神々しく

15㎝くらいの草を、下から撮ろう下から撮ろうとして、自然と口があき、最終的にあごが外れそうなくらいあいていた

痛い

今日、新聞の記事を読んだ

一緒に苦海浄土をやる、まんださんから借りた、石牟礼さんの記事の切り抜きだ

そこにはこう書かれてあった

苦海浄土は、静かに、桜の花びらを一枚一枚紙の上に置いていくような気持ちで綴っておりました

この作品をやろう!と決めてから、一番頭を悩ませたのは、どこを読むか、だった

苦海浄土は、ご存知の方も多いと思いますが、とんでもない大作だ

それを、一時間程度に納めるために、紆余曲折があった

世界観を壊さないように、どうするべきか

作品を切り貼りして、齟齬はないのか

石牟礼さんが紡ぐ世界にたいして、失礼ではないか

何より、私たちは何を伝えたいのか

怖かった
今でも怖い

でも、不思議と頭のなかにイメージがあって
それに沿う形で、修正を重ねた

石牟礼作品をよくご存知の方にも、作品を知らない方にも、受け入れて頂けて、今回3回目の公演をうつことができる

そして私たちは、また向き合わねばならない

桜の花びらを、そっと散らしたような言葉に

一枚一枚

そうやってハードルをあげて、ちょっと後悔(笑)

しつつ、頑張ろうと思います!

だって、桜の花びらを読むことが出来るのだから

お客さんの心に、一枚一枚、そっと置いていくことができたら、きっと、石牟礼さんも喜んでくださる気がしている

ああぁ、またハードルをあげてしまった