
あっちから、風が吹いてきた
なんて気持ちのいい風だ
夕日が、白っぽい光を連れて沈んでいくと、切った爪を誰かが落とした、みたいな月が空にいた
きれいな爪だなあ
ふと気づくと、ビーズみたいな星がその横に一粒
見上げる度に、大小様々なビーズが増えていて
爪を切った人がパラパラ落としてる、みたいな想像をする
その人は、切った爪とビーズを持ち歩いてる?
しかも、落としてるのに気づかない穴のあいたポケットのついた服を着て
あ、こうもり
途中まですごい素敵な感じだった気がしたけど、結果、ちょっと変わった人の話しになっていた