2023年01月06日

年末年始のお休みをいただいて、実家にボーナスに帰省しました

そのタイミングで、今年3月に廃園になる幼稚園が卒園者に向けたメモリアルイベントをしてるということで、久しぶりに遊びに行くことが出来ました

4人弟妹、甥っ子までお世話になった園は、全く変わらぬ姿

でも、少し古ぼけて

そして、何もかもが小さくて

自分が何だか巨人になったような、不思議な気分になりました

一緒に行った妹は、寂しい寂しいと言いながら、涙ぐんでましたが

わたしは、寂しくなくはないけど、何とも説明できない気持ちでいました

時間の経過というのは、本当に雄弁で

幼稚園児だったわたしが

リズム室の床のキズや木琴に書かれたドレミファや、手洗い場の蛇口のひんやりした触り心地や、園庭へ駆け下りたスロープにいて

同級生だった子たち、そのあとに通ったであろう沢山の子供たち、保護者と先生方のやりとり

全部が今のわたしの側に

目の前の妹と、今そこにいる人たちの漏れ聞こえる会話、園庭で走り回る近所の子供らの声、少し暖かい年始めのゆったりと曇る光、その向こうから流れてくる

小さなわたしには見えなかった、今のわたしから見える景色

今のわたしには見えない、小さなわたしにしか見えなかった景色

両方が、ある

時間の経過とは

なんて豊かなんだろう

さよならは、寂しくなかった
記憶は、なくならない
記憶がなくならないなんて、すごい宝物をもらったもんだなあ
時間の豊かな流れの中に、流れていく
それは、想いだろうか
小さなわたしは
小さな弟は
小さな妹は
母になりたての母は
大好きだったピアノの音は
時間が永遠だったあの頃のわたしたちは
長い長い時を過ごした
そこには、ありがとうがいっぱい落ちていた