2020年10月25日

少し巻き戻し

京都大丸に、武田双雲展をみに行った
祇園はさすがに人が多い
武田さんの、なんか出してるものが好きだ
空気?元気?上機嫌?わからないけど、子供のよう、というのがしっくりくるのに、仙人のような雰囲気もあって
ちょっと落ち込んでるかな、というときに、武田さんのインスタをみると、あきらかに軽くなる
優しさに癒されるのもある、けど、それよりも、私も自由あなたも自由なウェルカムさに、笑いだしてしまう感じ
作品も、そんな「楽しかった!!」に溢れていた
楽しもう!!
全力でそう言われている
世界は、もっともっと楽しいよ!
まだまだ感動的だよ!
そんな、世界にたいする愛に溢れていて
ニヤニヤしながら会場を後にした
出来ないことは多いかもしれない
というか、出来ない、知らないことばかりで、自分はなんのために生きてきて、なぜ生きていて、これから生きていけるのか、なんの役にたつのか、途方にくれてばっかりだけど
自分を楽しんだ?思う存分楽しんでる?
自分というツールのトリセツを、ちゃんと見てる?
自分の目で見た朝日は、どんな朝日?
自分の耳で聞いた風の音は、どんな音?
世界の中心は自分なんだ!
武田さんの作品は、そう、ワクワクしていた

智積院に行ったあと、三十三間堂にすべりこんだ
杉本博司さんの作品「仏の海」を見てからの本物で、京都を締めくくる
なんつうぜいたく
日本唯一の千体観音堂
それは、壮観な姿だった
等身の、1001体の千手観音さまが、美しく並びこちらを見ている
鳥肌がたつように五感が見開かれる中で
そこから、ぶわーっとお経が聞こえてきた
幻を聴きながら、ここは遺産じゃない、現役なんだと
驚きとおののきを感じた
そして、深く納得した
真ん中にいらっしゃる、中尊の正面で、手を合わせる
生まれて初めて、本当の意味で合わせる手の形を知った気がした
一千年の間の遥かな人々と、今がリンクする
私たちがコロナンの落ち着きを祈るように、きっと疫病退散を祈っただろう
その祈りの調べが、線香の煙とともに、辺りに香っていた
ふぁー
京都、ほんとにすごいね
いろんなものを見せてくれて、ありがとうございました
また、来ます