2020年08月31日
汗だくで写真を撮った
影の中に光が差し込んで、花びらや葉っぱを透過して
悶絶
花びらの透け感、影のコントラスト
悶絶!
この花は、花びらがひらひらしてるから、光が透けるとキラキラキラキラ
茎が細いから、少しの風で光のあたり具合が瞬きの間に変わって
しかも、けっこう背が高いから、大きな風にはダイナミックに揺れて
キラキラがすごいのだ
星が生まれているみたいだ
今日は、思わぬお休みで
天神イムズのアルティアムでやってる「最果タヒ展」に行ってきた
去年テレビで特集番組をみて、この方の詩はちょっと苦手かな、と思っていたので、友人にすすめられなければ見に行かなかったと思う
結果、行って良かった
友達よ、ありがとう
詩の展示、言葉の展示って、どんなんだろうと思ってたけど
今という「宇宙」だった
言葉を読むというより、言葉を感じる体感型の、私たちが生きている今、の言葉の宇宙
空間に、あらゆる形で浮遊する言葉は、五感とも六感とも違う新しい感覚が産まれるようで
絶対音感を持つ人が、全ての音を音階で捉えるように
文脈、意味など無いところから湧いてきたような言葉をそこに降ろし、詩人のフィルターという絶対言語で転写したような
そんな水のような言葉たち
なので、右から読むのと左から読むのでは、文章自体の持つ世界が変わって感じるし
私は途中で、読みとくことを止めた
正解を求めることをあきらめた
一番奥の一番広い展示スペースには、上から、文節を書いたプレートが沢山下がってゆらゆらしており、その沢山の短いセンテンスの中を、訪れた人たちは自由に歩いて、言葉を拾ってゆく
どこを通るかで、目にする文節がどんどん変わり、どんどん違う物語をなしていく
そのうち、会場いっぱいに吊り下げられた言葉たちは、実際の景色じゃないかと思えてくる
人の中にいると、いろんな会話の端くれが聞こえてきて、その誰かの発した言葉の中にいるみたいに感じることがある
部屋でテレビを何となく流し見してるときも、同じ
それだけでは意味の無い沢山の言葉が、宙に浮いている感覚を視覚化したような
そんな展示スペースを行ったりきたりしながら
この言葉たちは、私が消えた後、消えてなくなるのか、あるいは、消えずに残り続けるのか、と考える
目には見えない、膨大な言葉の宇宙
私は、どこを通って、どこにいこうか
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