2019年11月19日

デジタル時計が、パタリと分を刻むように歩く

足元の小枝を踏む、パキッという音

風が木々の隙間を走り抜け

虹のように反射する鳥の鳴き声は

どこまで飛んでいくの

亀が水中で水をかく

ぷくぷくと泡をふくのは私

低い位置に差し込む、夕暮れに近いしろっぽい光に

いつもより小さくなって

影の方が私みたいだ

ああ
日が暮れる

森を予感させるような

密集した名前もしらない木の根元

秘密が咲いていた