2019年10月07日

もうすぐ収穫を迎えそうな、住宅街の一角の稲の波

すずめが、安定感の全くない稲穂に掴まり、必死に粒をついばんでいる

すずめって、あんなに滞空時間長いんだ

動きがとんぼみたいだな

自分の一番いいところを探して、電線から稲穂の上を行ったりきたり

それを見ながらアリンコアイスコーヒーを飲む人間、私

あー
お忙しそうだなあ

すずめにとっての米粒って、私にとってどのくらいの大きさだろうか

りんごくらい?
籾の向こうの実を、手も使わずどうやって食べてるんだろうなあ


一斉に飛び立った

一瞬空が暗くなった

あんなにいたんだ

そういえば昔、おばの家で、すずめを食べたな

これなーんだ、と言われ食べたものがすずめだったという

おじが、昔話に出てくるような籠と木のつっかえ棒で作った罠
米粒をエサに、庭で捕まえたすずめだったらしい

これは果たして色んな意味で大丈夫なのかわからんけれども、何十年も前の話だしねー

すずめが美味しかったかどうかは覚えてないけど、極めて食べるとこが少なかった

そして、おじはどこでも何があっても生きていけるだろう、と思ったのを覚えている

あ、すずめが戻ってきた

そのおじも、亡くなってもう何年になるかな

チャリがすぐ欲しいという私のために、折尾から教育大まで、私にあげるためのチャリに乗ってきた(この距離を知ってる人はほんとにビックリすると思う)

その時おじは70才近かったと思う

のびるやらむかごやらびなやら

遊びにいくと、なんか馴染みのない食材がいつも食卓に並んでいた

むかごとユリ根は、本当に美味しかったなあ

何でも自分でやるおじは、根っから頑固者だったけど、沢山可愛がって貰った

なぜすずめからおじの話しになったのか、アリンコカフェで私は涙をこらえてるのか

一回も直接言ったことないけど、大好きだったんだな、私

すずめが目に染みるわ

近所の郵便局の花壇の花

私のライブのチラシ