2019年06月27日

影が泳いでいた
ゆらゆら、ゆらゆら揺れて
私は、背の高い木々に囲まれて、影と泳ぐ
悲しいことと嬉しいことがあって
まぶたは重たいけど世界は終わってなかった
雨雲の、ゴオーッという深い音が響き渡って
風の、シャアーッという威嚇が何度も吹き抜けて
今日も
世界は終わらないんだなあ、と思う
とあるレストランで、福山雅治の食事をお世話する夢をみた
福山雅治は、とても優しかった
料理は美味しくも不味くもないけど、ちょっと変な形だった
料理人は、りゅうちぇるだった
なんだこの夢
自分に、微妙に慰められてる気がした
シリアスになってもならなくても、どっちでもいい
それで、私が終わる訳ではない
なんなら始まるのかもしれない
やっと梅雨入りした空気は、発光した薄墨のようで
眩しくて
写真を撮った瞬間みたいに
フラッシュがたかれて、自分の中が真っ白になる
たまに吹く突風が、川面を駆け
巨大な魚影のように見えて面白い
私は、美しいということを、色んな形で表現したいんだな、と思う
そういえば私の名前は、明美だった
美しさを明らかにしたいんだ
あなたのいない世界も、美しかった
しょうがない
世界は美しいのだから