2019年05月02日
雨が続いた
濡れる草花は、風の形に倒れているけれど、今にも立ち上がろうとしている
咲こうとしている
平成最後の日、筥崎宮にお礼参りに行った
そう思う人も少なくないのだろう、境内は休日の賑わいをみせていた
手を合わせる
30年って、長いのだろうか、短いのだろうか
ぽっかりと私の中に、平成だった30年が浮いている
何をしていたんだろう
もう、忘れてしまっている
記憶に無い、というより、薄れて思い出になっているんだと思う
思い出になれば、忘れていく
忘れることに罪悪感はいらない
すっきりと、忘れていこう
必要な時には、思い出せばいい
その時には、その時の自分が、いい所だけをコーヒーのように抽出して、出してくればいい
大事な部分は、時間とともに、磨かれて輝きを増していくだろう
小学校の卒業式の時、「道程」という詩をみんなで読んだ
私の前に道はない
私のあとに道が出来る
うろ覚えだけど、そんな感じだった
私の前に道はないけど、何となく、白く柔らかな道すじがあるような
キラキラ光るものを見つけたら、ためらわずのぞいてみよう
怖がらず、のぞけるだろうか
やってみよう
やってみよう