2018年06月15日
嬉しいことが有りました
だから、書きたいことが有ります
石牟礼道子さん作「苦海浄土」 の朗読ライブを行い、収益が出たので、お地蔵様を寄贈することにしました
というのも、石牟礼さんが発起人のお一人である、「本願の会」という団体があって、お電話したら、基金等はないけれど、水俣のエコパークにお地蔵様をたてる活動をしている、と聞いたから
そのやりとりの中で、上の写真を送って頂きました
石牟礼道子さんのお爺さんが作られた狛犬、だそうです
お爺さんはもともと天草の方で、石工をされていた
天草から、水俣に移ってこられた
あとから、産まれたばかりの道子さん家族もこられた
水俣は、天草から移って来た人に対し、ひどく差別的だった
初期の水俣病の患者さんは、天草の方も多く、そのまま、差別が続いていく
石牟礼さんの創作の背景には、いつもそのことがあったのではないか
というお話でした
石牟礼さんは、苦海浄土を、荘厳されているような心持ちで書いた、と言われている
心の奥から、深い深い光に照らされて、石牟礼さんの中にあった何か渦巻くものが、書くことで昇華されていったのかもしれない
そうだ
だから、荘厳されているような心持ちだったのか
何となく腑に落ちた気がした
この狛犬は、石牟礼さんのお家の家宝だそうです
それを見ることが出来て、嬉しい
そこには過去があって、沢山の人達が、色んな立場で色んな思いで歩んだ現在の積み重ねの先で、今、目の前の景色を、私達がみている
そして、これからまた、沢山の人達の心と行動の広がりに、未来がたち現れてくるだろう
私達は、大きな大きな流れの中の一瞬の偶然で、出会うことが出来た
そして、微力でも、思えば未来へ繋げていくことが出来る
そんな風なことを感じた
胸が、詰まった