「あの花の咲く丘で、君とまた会えたなら。」
という映画が、若者を中心に話題になっているらしい、みたいな話で、誘われるまま夜の長崎ココウォークへ出かけた
本当に久しぶりに映画館に行ったのだが、料金が一本2000円になっていて地味に驚いた
いやあ、なんとなく気軽にみれないお値段ですね
わたしは、人生で異様に映画にはまった時期が5年程あって
その時期は異様にみてたから、異様に詳しい
1日4本はしごとか、同じ映画3回連続でみるとか、そういったことができたのは、映画が、もう少し安くて、なんかゆるかったからだなあ、と改めて感じ入りました
懐かしくて、あの頃は良かったとも思うけど、今の映画館も、清潔で食べ物は美味しいし、イスは座りやすいし、快適で素敵
深々と席に身を委ね、温かいコーヒー(美味しかった)を飲みながら、真っ暗な中スクリーンでキレイな景色を見るって、かなりなくつろぎタイムになる
やっぱり映画っていいな

内容は思った以上にラブストーリーなうえ、水上恒司くんがあまりにイケメン過ぎて、全く感情移入できませんでした
いやー残念w
でも、とても心揺さぶられる発見がありました
それは、嘘って純粋なところからくるものなんだということ
主人公が第二次世界大戦中の日本にタイムスリップするお話なので、当時の日本人や特攻隊員さんが沢山出てくる
明日死ぬかもしれない、そんな人たちにとって、自分の気持ちを偽ることは、そもそも不必要なことで
その時の心の、一番純粋なものを出す
美味しいご飯を味わい、冗談で大笑いし、目の前の人を尊重し、なぜ自分が生きているかを考える
それは、嘘も同じ
嘘は、大切なモノのためにつくものなのだ
想いを思うまま口にできたら、どれだけ楽だろう
でも、あなたを想って、自分を想って、嘘をつく
人間には、それができるのだ

エンドロールで、福山雅治さんの主題歌が流れる
今回の曲は、ファルセットが多用されており、とてもきれいだった
意識的に使ってるんだろうと思うのだけど、この方のプロ意識は本当にすごいなと、そっちで感動してしまった
帰り、念願のトマトソースのパスタを食べながら、映画の世界とのあまりの落差に、頭がバグを起こしていた
ただ息をしてここにいれること、それは、本当に沢山の方々の願いであり、贈り物であること
わたしは、この体の中のご先祖さまと一緒に、パスタを味わい、友人とくだらない話をし、明日は何をしようと考える
家に帰り、少しだけTVをみて、暖かい布団で眠りにつく