2023年01月17日
昨年末から、急に
わたしは、つきのあめさんから絵本を購入しております
いつも、どれも、素敵な絵本で
ご紹介文が、これまた一つのエッセイとして、ぐっときます
こちらの絵本は、読んではないし、注文もしていないのですが
何となく、「あ」と思ったことがあったので、書いてみたいと思います
記憶という風船
風船は、一つ一つ空へと消えていく
同じ風船を持ってくれる人がいる
同じ風船を持ちたかったけど、持てなかった人がいる
手放すと軽くなっていく
忘れていい
想いは重いのかもしれない
体と心は、そのうち、その重さに耐えられなくなるのかもしれない
だから、風船の紐をパッ離すように
ふいに
少しだけ悲しくなりながら
でも、少しだけほっとしながら
残念そうな振りして
風船が消えていった空を見上げる
軽くなって、その先はどこへいくのだろう
記憶を重ねるほどに「わたし」になっていった
記憶を手放すほどに「わたし」はなくなっていく
思い出のために「わたし」は生まれ
思い出があるから「わたし」になった
記憶は、わたしだけのものではなく
風船は、増えていく
わたしと同じ、この風船を持つあなた
一緒に遊ぶ風船は、一体何色だろう
わたしがあげた風船を、持っていてくれてありがとう
でも、手を離して
空へ放してもいい
ぽつんぽつんと、消えていき
わたしは、ぽつんぽつんと佇んで
ああ、そういえば
こんな風船を持っていたなと
時折思い出す
#今度読んでみます