2021年04月06日

母親に、髪を切ってもらった
うちのおかんは美容師だった
といっても、結婚したときに辞めてるので、もううん十年昔の話だ
本人は、今時の髪型もわかんないし、技術もないよ、という
確かに
こないだ見つけた、自分が三才の時の写真と同じ頭
「火垂るの墓」というジブリ映画にでてくる節子ちゃんにそっくり
昨日おみやげを買いにいったお店のレジで、前に並んでた小学生くらいの女の子にそっくり
みたいな髪型ですw
だけど、赤ちゃんのころから切ってくれてるので、私の頭のクセを誰よりもわかっている
思春期ぐらいのときは、ちょっと嫌だった
美容室にいって、なんかシャギシャギしてみたかったり、ゆるふわとかしてみたりしたくて
大学でうちを出てからは、おかんに切ってもらうこともあまりなくなった
でも、ここ!といった美容室は結局ないまま
今は、なるべく母に切ってもらいたいと思っている
だんだん年をとって、手先も覚束ない時もある
たまに耳を切られたりとか、なくはないw
目も見えずらくなってきてるし、左右で長さが違うときは、自分で揃えたりもする
でも、母が「いいよ」と言ってくれるあいだは、切ってもらいたい
それは、わたしの特権だから

コロナんで帰省を控えており、今回久しぶりに実家に帰り、やっと髪を切ってもらえた
なかなか帰れないから、伸び放題だったし、おしゃれな美容室も沢山あって、どこも素敵で迷うくらいだから切ればいいんだけど 
やっぱり、母に切って欲しいなと思ってしまう
考えてみたら、こんなに幸せなことがあるだろうか
こどものわたしも、としを重ねた今の自分も、すごく喜んでいる
大好きな人に、大好きだと伝えることができるチャンスは、思ったより少ない
時はあっという間に、手の平からこぼれていく
それも、美しいことだと思う
でも、だから、今感じるこの気持ちを、正直にシンプルに、今大事にしたいなと思う
それは、水平線の向こうで、キラッ、キラッと点滅している光みたいで
わたしの記憶はこの光の集合体なんだと思うと、自分の中が輝き出して
何もかもが、眩しく霞んでいく

☆おくのあけみ写真展「水平線に点滅」
4月29日(木)~5月2日(日)
11時~18時(最終日17時まで)
テトラグラフ写真室
福岡市博多区上川端町9-35  冷泉荘A51
★最終日5月2日のみ
語りと即興音楽ライブ
「苦海浄土」石牟礼道子原作
語り  萬田陽子   奥野明美
音楽  上田たけし
チケット1500円(写真プレゼント付)
13時   17時  二回公演
※お席に限りがありますので、ご予約をお願いいたします。

※ライブのみ有料となります