2021年03月16日

気づけば、周りは色で溢れている

去年の今ごろは、コロナんの自粛中だったか

勤めていた会社がなくなり、ライフワークの歌をやめ、教員免許の更新もしなかった

そしてコロナん

あー

すごく好きな人も、私の世界から忽然と消えていたなw

いっちょまえに生きてきたつもりだったけど、大したことなかったやーん、なんもないわー、と思いながら

わりとのんきに毎日を過ごし、チャリで散歩に出かけては、近所の景色やお花を、むっちゃ写真に撮っていた

きっと、証明が欲しかった

あなたは素晴らしい

必要な人

他の人と何か違う

特別

誰からも愛され

才能に溢れ

すべては上手くいく

。。。

自分がそんな存在だと、誰かに称賛されたかった

自分じゃ言えなかったから

。。これ、なんともいえず恥ずかしいなあw

それから一年
なんか変わったかといえば
そうねー
大葉の消費量が格段に上がった
今は、一食50枚くらい食べるけど、1年前はもうちょい普通だった

近所の神社と桜とわたし
大葉とキャベツばっかり食べてるからか、なんか存在感がうすいなあ
座敷わらしみたいw

熊本へ行った
石牟礼道子展をみるために
最終日、ぎりぎり間に合った
会場の、熊本文学館の前に咲いていたモクレンを見上げながら
この風は、いつ、どこからきたのだろうと思った

延期していた写真展の日程を決め、せっかく延期したから、最終日に朗読ライブをやることにした
演目は、石牟礼道子さんの「苦海浄土」だ
この作品は、水俣病の記録文学で、私がちゃんと出会ったのは、数年前、テレビの特集番組だった
そのテーマの重みに震えながら
紡がれる言葉の美しさに、どうしてもやってみたい、と思う気持ちを押さえられなかった
普通に全部を読むととても長いので、自分なりに最も伝えたいことを選びとり、一緒にライブをする仲間に協力してもらいながら、一時間程度の台本を作り上げた
台本なんて作ったことなかったし、上演許可をとったり、やりたい会場に飛び込みで打診したり、初めての経験ばかりだった
お客様にご好評をいただけて、年一くらいで再演していたが、昨年はやらなかった
コロナんのこともあったけど、内心、もう手放すつもりで

自分にはこれ以上やれない、とどこかで忘れたがっていたけど、今はまた、やってみようと思っている

心境の変化は、意味もなく、何気なく訪れるものだ

電線が好きだ
会える人も会えない人も、生きてる人もなくなった人も、人じゃないものも、繋がってる気がして
桜の匂いや色や、なんやかんやが、電線を伝っていく
電線が、ほんのりピンクにみえてくる
幸せな景色だ

みんな、春だよ
☆おくのあけみ写真展「水平線に点滅」