2020年05月12日
光が強ければ、影が強くでる
夕暮れの河原で、ひときわ輝いていた花は、シャラシャラと風に揺れ、ミラーボールのようだった
キラッ
キラッ
と、サインを出して、虫を呼んでるのかな
あー
神主さんがお祓いのときに持ってるやつにも似てるなあ
花が揺れる音が、鈴の音にも聞こえてきて
不思議だ
急にミラーボールからうって変わって、粛々とした気分になる
去年、私は朗読のライブを二本企画した
どちらも、その本との出会いは衝撃で
自分でやりたいと強く思ったテキストだった
拙いながら、一から時間をかけて作り上げた
その本番の前に、それをやることに意味があるのかを突きつけられる出来事があった
私は、はっきりと答えることが出来なかった
が故に、なぜやるのかを意識化する機会を得ることができたなあ、と今しみじみ感じている
私は、表現者としての自分をニセモノと思っていた
早くホンモノになりたいと願っていた
他の人のように、そのことだけを考えて、練習したり必死になり、とことん深みを目指す
そこまで出来なかった
自分がブレブレで、だから、ニセモノ感は増していった
今も、多分ブレブレだ笑
でも、ニセモノもホンモノも無いんだな、と思えるようになっただけ楽になった
自分は自分でしかない
多分、そんなに仰々しいことではないのだ
あの太陽だって、天の川銀河をブレながら公転してるらしいではないか
太陽は自身の中心を軸として公転してる訳ではなく、軸は少し外側にずれていて
それは、土星や木星なんかの強い重力の影響を受けているから
太陽系の星々は、互いに影響されながら、絶妙なバランスをとり、ぶつかることなく進んでいる
なーんだ
じゃあ、私がブレててもしょうがないよね
だって太陽がぶれてんだから笑
やりたいなあ、と思うことをやる
なぜそんな単純なことに、遠慮したり、引け目や罪悪感を抱いていたんだろう
例えば、ビジョンや大義や、意味や努力や
それは有るにこしたことはなく、きっとそのことが表現を深め、沢山の人の心を動かす
そこに憧れはもちろんあるし
これからも、憧れ続けるだろう
私にも、無い訳ではない
でも、やりたい、という動機だけでも十分なのだ
だってやりたいんだから
そう思いながら、今日もせっせと自分を表現している
なんてことない自分のなんてことない世界の美しさを、ニコニコみつめながら
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