2020年01月07日

椿の枯れ様には、いつも目を奪われる

花はボタリと落ち
吐息が聞こえるようだ
そのうち
しば漬けみたいな色に、無様にかわっていく
同情とか憐れみ、なんて言葉は似合わない
ぶざまでかっこいい
そう思うのも、まるで本質を捉えていない気がしている
表現しようとすればする程、ずれていく
だから私は、いつも言葉を探している
結局、「きれい」だな、と思う
美しい
この言葉には、凄まじい含有量がある
今年は元旦に、初詣に出かけた
みんな比較的きちんと並び、私も父母とその慎ましい列に加わった
神様へのご挨拶の順番待ちをしてるんだな
そう思うと、昔の、飛鳥時代?平安時代?なんかよくわからんけど、えらい人への謁見を順番で待つ髭面の貴族っぽい自分を想像して、全体的にモワッとおもしろい
なんの話しなんだこれ笑
父母がお守りを買いに行ってる間、自家焙煎のコーヒーを淹れてくれる屋台に寄ってみた
一杯350円
お財布にちょうど入っており、手のひらにのせて何気にみると、若干黄色い皮膚の上で、100円玉が、平成29、30、31年と並んでいるではないか!
すんごーい!!
普段小銭の年なんて気にもとめないのに
その、意味わからんけどテンション上がるたまたまに、嬉しすぎて、お店の人と近くのお客さんにすごい勢いで自慢した
そして、払いたくないけど払います!(当たり前)といって、払ってきた
コーヒーは、めっちゃ美味しかった
今年は、20年以上ぶりに年末年始実家にいたので、とにかく正月気分を味わった
おせち料理を食べたのも一体いつ以来か不明だし、クジラの皮(長崎はお祝いごととかで食べる)の美味しさに目覚めたり
どん兵衛じゃない年越しそばに、お雑煮、刺し盛り、お寿司、カニ、etc.、、、
いつも食べないものばっかり食べて、軽くじんましんを出しながら、そうこうするうち口の端が切れたりして
はー
去年までがっつり仕事だったので、正月ってこんなんやったっけ、と思っていた
事件といえば
下の歯が抜けた6歳の甥っ子
その歯を失くしたと言うから、私はばぁば甥っ子と三人で、小さい小さい歯を探して排水口までのぞいた
歯が抜けたら屋根から投げる、という風習があって、甥っ子はそれをめちゃくちゃ楽しみにしていたのだ
諦めかけたそのとき!
ママが帰ってきて、ビニール袋にセロテープでくっつけといたことが判明
おい、甥っ子よ
まあ、良かったけど
無事彼は、うちの二階の屋根から、ちょっとでかい白砂くらいの歯を、「いい歯がはえますように!」と投げることができた
なーんか、幸せだ
きっとこれが愛だね
私は息をするように
むしゃむしゃと愛を食べる
みんな
この宇宙の、地球のどこかで
気づいたり気づかなかったりしながら、愛を食べてるのかなあ