2019年12月28日

銀ソーダさん、という画家さんのインスタレーションを見に行った

最終日、仕事の前にギリギリ間に合った

今年、福岡のホテルオークラのワンフロアを全部使って、一部屋ずつをギャラリーごとの展示空間にする、という怒涛のアートフェスティバルに行った

たまたま知り合いのギャラリーのオーナーさんがスタッフをされていて、のほほんと見に行ったんだけど

とんでもない量と質

「日が暮れるよ!」と言ってたら本当に日が暮れた

そのときに、この絵好きだーと思って、名刺をいただき制作に関して丁寧にお話をして下さったのが、銀ソーダさんだった

ここ
2012年に廃業した銭湯で

知らなかったんだけど、うちのど近所

なんと銀ソーダさんも、ご近所さんだったことに驚いた

使われなくなって7年

そのままポツンとここにいた

元銭湯は、その間に少しずつ劣化して、壁や床のタイルにはひびが、天井もはがれ落ちそうだった

人々がいた気配と記憶を、時間というすりガラス越しにみているみたいな気分だ

どこかで、水の音がする

銀ソーダさんの作品は、記憶、時間を美しい青で塗り重ね

水のように写し取っているみたい

幾重にも幾重にも

その絵の中に、何万年前の氷河のような奥行きを感じて、手を入れたら入りこめるんじゃないかと錯覚する

ひんやりとした