2019年04月11日

木曜日
座禅に来ています
ほのかに香る線香の匂い
静けさが、体に染み渡る
静けさとは、全く音がしないという訳ではないんだなあ、と思う
鳥の鳴き声や車のエンジン音や、誰かのお腹のなる音や、微かな風の音や
そういった「音」を、聞いてるという意識はあまりなく
そうか、これが染み入るということか、と思ったりする
有名な句
「静けさや   岩に染み入る  蝉の声」を思い出した
今は春だけど
今日は少し冷える
筥崎宮にお参りした後、さっぶいな、なんか飲みたい、と思って、通りすがったカフェに入ろうと入り口を見ると、「CLOSE」になっている
中を覗くと、お店の方が、開店までまだ一時間もあるのに、「どうぞ」と入れてくれた
私が寒そうだったから、かわいそうに見えたのかな笑
コーヒーを入れて下さり、桜のおまんじゅうまでご馳走になって、ゆっくりして帰った
この世界は、無常である
と、ご住職が言っておられた
人の優しさが、体に染み渡って、私を通りすぎていく