2018年10月03日

朝早く目が覚めた
せっかくなので、窓を開けてみた
地球が生まれ変わっていた
寝ている間に、新しい星に移動してきたみたいな
昨日の台風のせいか
そんな空気だった
考えてみれば、同じような毎日を繰り返してるデジャブ感が、消えている
毎朝、新しく生まれ変わってる気分だ
そして、私は今日を選ぶ
360度ひっくり返っている
同じなんだけど、同じじゃない
多分、選んでいる自覚があるかないか
私は、選んでいるんだな
私を
自分軸について考えていた
先日クレイジージャーニーという番組で、戦場カメラマンの方の特集をやっていた
私は、戦場に好きこのんでいく人の気が知れない
昔、地雷を踏んだらサヨウナラ、という本を読んで、打ちのめされた事がある
その本の中にあった戦地の写真は、自分の範疇を越えていた
カメラマンは、結局帰って来なかった
私と同年代だった
百歩譲って、本人はいいかもしれない
でも、まわりの人は?
あなたを命ほど大切に思ってる人の心は?
怒りが溢れた
そして、そんな自分がたまらなく嫌だった
テレビの中の戦場カメラマンは、穏やかな優しい物腰の、線の細い雰囲気をかもしだしていた
え、こんな人が?と思った
その人が記録した映像には、瓦礫と、爆裂音と、血と、爆風までも間近に映っていて
人々はみな埃にまみれ、銃を抱え、土煙が舞い
そんな中で、彼らは、パンのようなものを食べていた
冗談を言って、笑いあっていた
その人は、自分はこんなキャラなんですぐいじられるんですよ、と困ったように笑った
それから昔、銃でうたれて、顔の右下部分が吹っ飛んだ話をした
その経験をするまでは、自分は大丈夫という気持ちがどこかにあって、撃たれたことで初めて、死を意識した、みたいなことを言っていた
その経験で、彼は、自分軸を手に入れたんだ、と思った
本当の意味で、何処にいても、自分でいられる
だからあんな、私からみたら嘘みたいな途方もない環境にいる人たちと、笑いあえる
自分でいるということの、とてつもなさを垣間見た
それはさりげなくて
大袈裟な物語を語る必要もなく
でも、人間の底知れない慈愛みたいなものを孕んでいるように見えた
自分でいるということ
誰からも侵されない、誰も侵してはならない、一人一人が持つ、神の領域
あなたも、私も
そう思うと、ぞっとした
なんちゅうこったい