2018年06月21日

ちょっと待って、花束をあげるから

そう言って、四歳の甥っ子が走ってきた

ねこじゃらしらよ

まだ若干舌足らずな甥っ子は、緑一色でつみたての、草の香りのすごい花束を私に渡して、そそくさと、野球をしに広場へ戻っていった

誰かが、五歳くらいの男の子は最強だ、と言ってたけど、ほんとだなあと思う

こんなプレゼントをあげられる人に、私はなりたい

自分のあげられるものの中で、あげたいものを、あげたい時に、あげたい人にあげる

それは思いつきで、すごく瞬間的だ

気持ちがこもっているかどうかは、あまり関係無くて

あげたいからあげた

それで終わり

ありがとう!

私はそのねこじゃらしを、田んぼにそっと戻した